当社のダイヤモンドホイールは、超硬金属材料の発展とともに急速に研究・開発されてきました。現在は、超硬金属のみの研削用、超硬金属とスチールとの同時研削用に分けて、最適な条件で御使用いただけるように、それぞれ別種レジンボンドのダイヤモンドホイールを製作しています。また、近年、新しい切削工具としてサーメット、セラミックス、マイクロアロイなどが登場し、当社は、これらの素材を効率よく切削できるホイールも製造しています。さらに、最近脚光を浴びているダイヤモンド及びcBN焼結体工具研削用として、ビトロックスホイールを開発し、その卓越した研削性とライフはユーザー各位の賞賛を戴いております。
現在、天然宝石に替わって合成サファイヤ、ルビー、水晶などは装飾用だけでなく、工業用耐磨精密部品として広く利用されています。例えば、メカニカル・ウォッチ用軸石、振り石、時計カバーガラス、レコード針、ビデオディスク用スタイラス、水晶振動子などがあります。当社は創業当時より、この分野の精密加工に参加し、特に、ミクロンパウダーを使用したビトリファイドボンドホイールは大きな貢献をしてきました。
当社は、独自の研削理論をレンズ研磨の研究・開発によって確立してきました。このホイール設計に対する理論は、十分に製品に発揮されています。製品としてはカーブジェネレーター、芯取りホイール、ロータリーサーフェイス用ホイールが代表的です。これら各種のホイールは、当社独自の”ホイール硬度”をご利用いただくことによって、光学硝材にも最適な研削条件でご利用いただけると思います。
眼鏡レンズは、フレームや薬研形状に合わせて自動玉摺機によって、ラボセンター及び各店舗で面取り加工されています。当社はこの玉摺機用ダイヤモンドホイールを種々製造・販売しています。特に当社では、従来合せてホイールであった薬研ホイールの一体成形を日本で最初に開発し、研削速度が抜群で加工枚数も延びるメタルボンドホイールを、各機器メーカーを通じて全国にお届けしています。新規に玉摺機を計画される場合には、是非当社に御相談ください。当社のスタッフはきっと皆様の良きアドバイザーとなるでしょう。
超硬丸鋸(チップ・ソー)、電動丸鋸、手引き鋸、超硬総形カッター、ルータービット、ジョイント・ナイフなど木工切削及び切断工具の生産又は再研磨用として、当社のダイヤモンドホイールは国内及び東南アジアで高い評価を得て活躍しています。なお、当社は、日本超硬刃物工業共同組合様、全国木工刃研工業協同組合様より、その品質の優秀さを認定され、指定メーカーの栄誉を受けています。また、最近は、超硬丸鋸製造及び再研摩に自動機化が促進されていますが、当社は、他社に先駆けてこれらの自動研削盤用ホイールを開発し、ユーザー各位の生産化に寄与しています。
当社は、自動車窓ガラス、建設用ガラス、インテリア家具ガラス、ミラーなどの面取り用各種形状ダイヤモンドホイールを国内及び海外のユーザーに供給しています。面取り加工機も全自動機から手動機まで、幅広くご要望に応じられるよう万全の体制をとっています。また、メタルボンド(X系)は、研削性を著しく向上させ、ユーザー各位より品質、価格の両面より御満足をいただいております。
カットガラスは、カットの緻密さから伝統的に旧チェコスロバキア製が高級工芸品として世界的に有名ですが、国内のカットグラス加工技術の向上と生産性改善のもとに、当社が、従来の砂掛けカッティング方式に替わってダイヤモンドホイールを照会して以来、ダイヤモンドホイールによる加工が普及しました。皆様のお手元にも、当社のホイールでカットされたタンブラー、水差し、ウイスキーグラスなどが届けられていることと思います。なお、ホイール形状は、R付ストレート又はVフェイスが一般的です。
今日、日本の輸出基幹産業のひとつとなった電子機器部品としての弱電磁性ヘッドは、高度の技術の集約によって、急速に研究・開発がなされています。また、その加工寸法精度及び仕上げ面粗度の向上が、より求められるようになりました。当社は、はやくからフェライト及び電子金属類の超精密加工用ホイールに注目し、独自の特殊ダイヤモンド砥粒と特殊レジンボンドとの組合せにより従来の加工能率を大幅に上まわり、最大のピッチング0〜2ミクロン程度の加工面が可能なホイールを実現し、供給しています。現在は、さらに進めて、ミクロンアンダーのチッピングが可能なホイールの開発に全力を傾注しています。
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